2015年12月29日火曜日

盛岡公演ダイジェスト映像

盛岡公演のダイジェスト映像ができました。





本当に様々な方に支えられ、無事に昼夜の2回公演を満員で終えることができました。スタッフやご来場いただいた方をはじめとしてこの公演に関わってくださった全ての方、本当にどうもありがとうございました。未熟ながらもこんな人間が踊っているという事実を目撃し、少しでも何かを持ち帰っていただければ幸いです。そういう意味では私がしているのはダンス公演ではなく人間動物園なのかもしれません。


獣医学的観点からいうと動物園はただ動物を見せるという目的のもとに運営されているわけではりません。動物について知ってもらったり、保全活動を啓蒙したり、研究機関としての役割もあります。そういう意味での人間動物園とも言えます。


というわけで飛ぶように過ぎていく年の瀬にいろいろなことを考えています。


そろそろ本当に突き抜けないといけないなと思います。
この映像が完成してから公開するのにもかなり時間がかかってしまいましたが、一区切りということでここに表明。


いい意味で自分を閉じ込めて、さらにどんどん変化していくつもりです。
自信と身勝手さを体の適切な部分に盛り付けていかないと、と強く感じる年末です。
突き抜けた完熟トマトになりたい。


本年も応援してくださる皆様のおかげで頑張れました。
未熟ながらも、獣医師でありダンサーという体をもった自分をしっかり見つめていき、常に全力で還元していく所存です。
来年も山手清加をどうぞよろしくお願いします。


山手清加

2015年12月26日土曜日

Festival neuf neuf

Festival neuf neufというコンテンポラリーダンスフェスティバルの一環でパフォーマンスをしてきました。


フェスティバルのフライヤー


隣町のCugnauxという街の文化センターで展示されているインスタレーションのなかで一時間程度のパフォーマンスをするというもの。


まとめ役は元フォーサイスカンパニーのダンサーで振付家のニーナ・バロン。
とってもパワフルなお姉さんです。


いろいろなアイディアの渦にのまれそうになりながらも皆でまとめあげた最終的なものはお洒落なニーナらしいポップな一面をもつものになりました。


このパフォーマンス、テーマはDéambulationといって徘徊やそぞろ歩きという意味をもつフランス語。というわけでメディアテークやロビー、展示室、外と所構わず駆け回り、文化センターの施設もしっかり紹介。こういう目的のもとにダンスを使ってもらえるのはとてもいいことです!子供が笑ってくれるのを見て自分も楽しかった♪


Photo by Pierre Ricci










端に立っているのがニーナ


  
メディアテークではしゃぐ3人


ブーン♪


2015年12月21日月曜日

ジャンヌとリオネルとのクリエイション


女優でもあり演出家としても活動しているJeanne Candel、そのサポートで俳優のLionel Gonzalezとのクリエイションがひと段落しました。あとは来年に持ち越し。本番は1月14日から17日、トゥールーズです。


今出ている公演情報はこちら。
また今度ちゃんと告知します!




演劇の演出家がダンサーと一緒に作る作品ということで、演劇かダンスかということはもはや関係なく皆んなであれやこれやと探索中です。自分の知らない潜在的な領域も含めて、それぞれができることをやる。




ジャンヌとリオネルとのクリエイションは材料を体からひねり出してこねてパンの中につめるような、そんな時間でした。ほとんどのクリエイションがそうなのかもしれないけど。



深い部分を汲み出すのは私たちしかいなくて、そんな中ご飯食べる時間も惜しんで毎日毎日スタジオにこもってました。



右にちらりとうってるのがジャンヌとリオネル。左は最近金髪にしたポールくん。



思いついたことなんでもやる。全部やる。ということで特に鮮度が大事なアイディアに限っては全部出し切って今年のCDCの活動を終えました。アイディアは来年に持ち越したくない。



そんな中考えていたのはアイディアの鮮度と取り出すタイミング。深さを探る時間と、アイディアを熟成させる時間との見極め。



考えすぎた結果、頭でっかちになってはいけないなと思います。今年最後の発見は動物であること、でした。



結局全部動物なんだ。
動物でなければいけない。



最後の一滴までひねり出したアイディアは最高!というものにはならなかったけど、今年最後にすごく大切なことに気付けました。



広い意味でも狭い意味でも自分がどこにいるのか、そういうことは本当は関係ないのかもしれない。常識は常識なようでただの思い込みだったりします。発想の転換でひたすら突き抜けたい。





頂いた貴重な冬休みは普段できないことをたくさん勉強しようと思います。モチベーションは高いっ!!



といいつつ合間を見て近所をお散歩。澄んだ空気と太陽を浴びて気持ちよかった♪ 

2015年12月13日日曜日

ブリジットのワークショップ

引っ越して一ヶ月、やっと我が家にインターネットを導入することができました。
何をするにも時間のかかるフランスですが、いろんな人にまた助けられて生活をひとつずつ整えていってます^^


更新しない間に色々な講師のワークショップが過ぎ去っていきました。パフォーマンスもいくつかしました。少しずつまた記録していきたいと思います!


というわけで今年度一番最初のワークショップはブリジット。

一年前にこの研修がはじまったときの、一番最初のワークショップもブリジットでした。今年は一段と深い内容にパワーアップしたものを消化。去年ほとんどフランス語がわからない中で受けていた内容も、今は少しわかるようになっていてこんな小さなひとつひとつのことで時間の流れを実感。


今回一番感動した瞬間は輪郭についてわかったとき。何が輪郭を描くのか。空間なのか身体なのか感覚なのか意識なのか。身体が何をしようとしてるのかは知らないけど私が何をしているのか、すべてをはっきりと言葉で説明できる、そんなダンス。


感覚は失われていくものだけど、ジャムにして保存しておきたくなるような、いつまでも忘れたくない、心地よくてクリアな感覚でした。


彼女のダンスには赦しがあります。でも体を甘やかすだけでなく、同時にちょっとした負荷もあります。それでも大丈夫。悲しみも苦しみも静かに受け入れて味わう、そんなじとっとしたダンス。世の中いつもいいことばかりじゃないよね。


自分と見つめ合う時間をゆっくりとってくれた彼女に本当に感謝。それ以降自分のダンスに身体が戻ってきたかんじがします。自分を赦して解放される身体たちはそれだけで本当に美しい。人が踊っているのを見ていて感動で泣きそうになるのをこらえる日々でした。


そんな彼女のアパルテのときの写真をいくつか。
Photo by Pierre Ricci 






ここでいっつも泣きそうになってた
年の瀬でバタバタと過ぎてく日々ですが皆さんからだに気をつけて!
それではではーーーー